猫を捨てた話。

2005年3月31日
私はさっきから泣きそうだ。
あることを思い出したから。
それは私が初めて犯した罪だったのかもしれない。


小学校の高学年だったと思う。
公園に行った時に子猫を見つけた。
段ボールの箱に入れられていた。
私はそれを家に持ち帰ってしまった。


母親は可愛いなぁって言った。「飼いたい」私はそう言った。
「おばあちゃんに話してみようか」

おばあちゃんは買い物に行っていて、家にいなかったからそれまで、猫と遊んだ。爪を切ってあげた。爪が伸びていると引っ掛かれたりしたら痛いから。

ふと撫でている時に毛の中に黒いものがあった。

「何これ??」

「これ・・・ノミだよ」

前に飼っていた猫にもノミがいた。ノミのせいで私も私の家族もかなり苦労していてもうノミには困った時期があった。

私の母親はノミを見た瞬間に態度が変わった。

「その猫、今すぐ元に戻してこなきゃ」

「え・・?」

「ノミがいる猫をうちには置いておけない。駆除したってまたそういうのは出てくるんだから」

「そんなことないって!!」

「早く。おばあちゃんが帰ってくるまでに元に戻してくるの」




私は母親と公園に戻って、段ボールにまた子猫を戻した。
子猫は段ボールから出てきて、必死で私の足元にすりよってきた。

「・・・だ・・め・・だよ」

そう何度言っても子猫は離れようとしなかった。

私は走った。泣きながら家まで走った。

あの子猫はちゃんと生きていけないかもしれない。親切な人が拾ってくれないかもしれない。餌だって食べられないかもしれない。
母親も泣きそうだった。でも飼っちゃいけないって決めたのは母親だったから私は無視した。

あれは昔のお話。

思い出すだけで悲しいお話。

あの時、もっと意地になって子猫を守ってあげられたら後悔しなかったのかな??


本当に思い出すと悲しいです・・・o(T◇T o) 。

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